声紋分析とは|たった6秒で声質を12色に可視化する!仕組みや方法は?

声紋分析とは、声から周波数を読み取り、12色の波形から個性や特性を可視化できる分析ツールです。声を6秒間分析するだけで、あなたの声が周りに与える印象はもちろん、習慣的になっていることや潜在的な心理状態まで把握できます。

声紋分析は人材育成やカウンセリングなどの現場だけでなく、商品やサービスを売りたい、コミュニケーションを上手く取りたいといったビジネスシーンでも活かせます。
声紋分析の仕組みや活用方法から解説し、実際にどのような現場で導入されているのか事例を紹介します。

声紋分析とは

声紋分析は心を階層別に表現した世界初のツールです。(公開特許2007-212932)声の周波数が可視化されるため、客観的に自分の声が表す個性を確認できます。
まずは声紋分析の仕組みと、分析結果からわかることを解説します。

声紋分析の仕組み

マイクに向かって6秒間発声するだけで分析が可能です。分析結果は声の周波数によって12色に分けられます。
32Hz〜8192Hzの8オクターブにわたる声の周波数を変換し、階層にあてはめて分布させることで、声と意識を可視化する仕組みです。

声紋分析の活用方法

声紋分析では、その人の声が周りに与えている印象だけでなく、個性までわかるため、幅広いシーンで活用されています。

<声紋分析でわかること>
・強みや弱み
・個性や特性
・相手に与える声の印象
・モチベーションを向上させる方法
・ストレス耐性、体調
・人との相性 など

分析結果は自分のことを知るだけでなく、人材育成やサービスの一環にしたり、良好な対人関係を築いたりするのにも役に立ちます。例えば、人材採用の際に行う適性試験の一環として導入されたり、介護施設や教育現場では利用者の特性を把握するために導入されたりしています。

声紋分析は、職種や立場、環境や年齢を超えてスムーズな指導や交流を、客観的に後押しできるツールなのです。

声紋分析でわかること3つ【意識・感覚・思考の軸】

声紋分析でわかることは、大きく分けて意識・判断基準・行動基準の3つです。その中でも項目が細かく分かれるため、それぞれ詳しく解説します。

意識|顕在層・前意識・潜在層

人の意識は顕在層・前意識・潜在層の3つの階層にわかれていて、声紋分析からその人の心が読み取れます。

意識概要
顕在層表面に表れている心の状態、表層心理、思考領域「ご飯を食べよう」「歯を磨こう」などの意識的な行動
前意識意識しなくても習慣的に行ってしまうこと、クセ領域「食べ物を咀嚼する」のような、食事自体は意識的だが、咀嚼しようとしていないといった状態
潜在層潜在的に感じている無意識的な部分、深層心理、資質・本質領域人の表情を見て違和感を覚えたが、自覚していないところで潜在的に「怖い」と感じている状態

どの層に強く出ているかではなく、今の自分の声が何を示しているのかを観察し、なりたい自分になるには何を補うと良いのかを分析することが大切です。

判断基準|視感覚・聴感覚・体感覚

声紋分析では判断基準となる感覚も可視化が可能です。人には視感覚・聴感覚・体感覚の3つの感覚があり、判断基準に影響を与えています。それを認知特性といい、人によって優位となる感覚は異なります。

視感覚優位・聴感覚優位・体感覚優位の特徴は以下のとおりです。

感覚特徴
視感覚優位・目から得た情報を画像や映像として処理することに長けている・学習する際は、イラストや図、表などにまとめると理解しやすい
聴感覚優位・耳で聞いた情報を言語化して理解するのが得意・参考書や資料を音読したり、音声教材を活用したりするのが有効・絶対音感を持つ人も含まれる
体感覚優位・実際に体験したことを情報として処理することに長けている・作業と関連づけることで理解力を深められるため、マニュアルを読むよりも実際にやって覚えるタイプ

従来の学習方法で身につかないと感じている人は、自分の判断基準に合っていないやり方をしているかもしれません。声紋分析で自分の特性を知れば、効率よく学習できるようになります。

行動基準|自分軸・相手軸・社会軸

声紋分析をすると、その人がどんな価値観を大事にし、行動の動機がどこにあるのかという基準を知ることも可能です。人の価値観には3つの軸があり、自分軸・相手軸・社会軸に分類されます。自分の軸を知ると、何がモチベーションにつながるのか、何にストレスを感じるのかがわかるため、行動の基準となります。

自分軸・相手軸・社会軸の特徴は次のとおりです。

行動基準特徴
自分軸・自己成長の実感がモチベーションになる・目に見える成果に喜びを感じる・自分より人のことを考える相手軸の人を尊敬する
相手軸・大切な人が喜んでくれることがモチベーションになる・身近な人から頼られたり、感謝されたりすることに喜びを感じる・広い視野や毅然とした態度を持つ社会軸の人を尊敬する
社会軸・周囲から賞賛されることがモチベーションになる・社会的に大きな影響を与えることに喜びを感じる・ブレない思考を持つ自分軸の人を尊敬する

自分の行動基準を知るだけでなく、上司や部下、パートナーや子どもの軸を理解することで、円滑なコミュニケーションを図れるようになります。

声紋分析で見る12の波形色

声紋分析における声の周波数は、上記画像のように12色で表現されます。また、どの波形色が強く出ているかによって、前述した判断基準と行動基準、その人の特徴を判定可能です。このほか、色ごとに共鳴する精油や石、音なども分類されます。

声紋分析の方法【対面・オンライン】

声紋分析の方法は、声を6秒間システムに取り込むだけです。ただし、対面とオンラインでは診断方法が少し異なります。

<対面の場合>
1. マイクに向かって、名前を6秒間自分のペースで繰り返す
2. 解析される
3. 分析結果をもとにカウンセリング

<オンライン・完全非対面の場合>
1.スマートフォンなどのボイスレコーディング機能を活用し、名前を6秒間繰り返した音声を録音する
2. 録音した音声をメールで送付する
3. 音声をシステムに取り込む
4. 解析される
5. 分析結果をもとにカウンセリング、またはレポートを送付

【事例】声紋分析の2つの分析結果

声紋分析は、異なるシーンや環境における分析結果を比較すると状態を把握しやすくなります。ここでは、実際に声紋分析を行った人の分析結果2例を紹介します。

① K.Tさんの分析結果

K.Tさんは保険営業をしている30代男性です。今回は、自分の名前を発してもらう通常時の声と営業トーク中の声を分析し、比較しました。

通常時のK.Tさんの波形はバランスがよく、人の話を聞く・共感力・人に合わせるなど、相手に寄り添える特徴を示すエメラルドやターコイズが3層に出ています。一方、営業トーク中の顕在層と潜在層には出ていません。また、誠実さや冷静さを示すブルーも消えてしまっています。

営業職であれば、相手の話を聞く傾聴力や共感力が大切であり、本来緑系の色は必須で表れるべきです。そのためK.Tさんには、営業でも声をつくることなく、自分らしさを出してもらうように声をデザインしました。

② N.Uさんの分析結果

N.UさんはITキャリアコンサルをしている30代女性で、結婚を機に大きく変化があった方です。今回は、旧姓と現姓それぞれの名前を発してもらった際の波形を比較しました。

N.Uさんの場合、結婚を経てから、行動基準が相手軸から社会軸に変わりました。また、結婚後のほうが波形が強く出ていることから自分らしさが出せていることがわかり、心のバランスも取れているようです。

N.Uさんのように、パートナーやペットとの出会い、仕事や環境の変化によって声紋の波形が大きく変わることもあります。

iroful voiceでは、声紋分析の体験セッションも行っております。お申し込みはコチラから。

声紋分析の導入事例3つ

声紋分析は、人材育成やカウンセリングの場で用いられています。また、ストレスチェックの補完ツールとして活用されることも。ここでは、声紋分析の導入事例3つを紹介します。

採用や新人教育などの人材育成

声紋分析で強みや適性を把握できるため、企業に適した人材の確保や育成が可能です。採用可否の判断や新人教育など、人材育成の場で活用されています。

また前述したように、判断基準や行動基準を読み取ることで、社員ごとにモチベーションが向上する方法を構築し、個々の特性に合った指導ができます。

カウンセリング

顕在意識と潜在意識を可視化することで、本来の魅力を引き出すカウンセリングも可能です。実際に、声紋分析を活用したカウンセリングを受けた人の感想を紹介します。

<カウンセリングの感想>
・自分を客観視でき、心が軽くなった
・自分の持ち味を活かして前向きに進もうという気持ちになった
・自分の特性がわかり、安心して新しい仕事に就けた
・客観的なデータにより自分の特性を把握できるため、自覚していなかった自分に出会えた

ストレスチェックの補完ツール

ストレスの度合いや耐性、解消法を把握できるため、ストレスチェックの補完ツールとしても活用されています。

企業で導入されている一般的なストレスチェックシートは、回答に時間がかかるだけでなく、うつなどの判別が難しいと言われています。一方、声だけで心理状態を確認できる声紋分析なら、エビデンスに基づいたストレスチェックが可能です。

6秒間話すだけなので、子どもやお年寄りでも負担を最小限に抑えながら判定できます。医療機関で用いられているケースもあります。

PPAは声紋分析を活用したボイストレーニング

イロフルの PPA(パワフル・パフォーマンス・アカデミー)は、声紋分析をもとに相手に合わせたボイストレーニングをデザインし、個別に対応するプログラムです。

声を改善するだけで、1ランク引き上げられたら良いなと思いませんか?
ビジネスシーンにおける声の悩みを解決し、伴走します。

そんなPPAの強みを4つ紹介します。

①効率のよいアプローチを実現
声紋分析をもとにデザインするため、主観的ではなくエビデンスに基づいたトレーニングを実現しました。全員同じではなく個別に対応するため、個々の抱える問題に効率よくアプローチできます。

②発信に自信が持てる
ビジネスマンなら人と会話し何かを伝えるなどの発信の機会が、多かれ少なかれあるはずです。人の心を動かす声を手に入れるためのトレーニングを行うため、営業やプレゼンテーションなど発信の場で自信が持てるようになります。

③ボイストレーナー歴14年の講師による指導
これまでのべ1万人以上の声に携わり、よりよい声に導いてきたベテラン講師のKAORIが指導します。豊富な経験からの的確なアドバイスを受けられるため、安心してトレーニングを受けられます。

④魅せ方も鍛えられる
声を磨くだけでなく、魅せるためのトレーニングも行います。正しい姿勢やビジネスマンにふさわしい立ち振る舞いを身につけるトレーニング、心理学を取り入れた総合的な指導が受けられるのも魅力の一つです。声と魅せ方の掛け算で、ビジネスの成功へと導きます。

なぜ「声を磨くこと」がビジネスに必要なのか

「声」は人の印象を決める要素の約40%を占めます。例えば、スピーチやプレゼンテーションに思わず聞き入ってしまうこともあるでしょう。それは、内容が充実しているからではなく、声の出し方や話し方に魅せられているのです。

アメリカではビジネスチャンスを広げるために、声への投資を選択する政治家や経営者が多くいます。ボイストレーニングで声を磨くことは、ビジネスで成果を残す手段の一つといえるでしょう。

声紋分析で自分の声を知り、ビジネスに役立てよう

声紋分析とは、6秒の声から周波数を読み取り、12色の波形から個性や特性を可視化できる分析ツールです。人材育成やカウンセリング、ストレスチェックの補完ツールとしての導入例があるほか、声質を知って改善することでビジネスシーンにも役立ちます。

PPAでは、声紋分析を活用してあなたの声の悩みに寄り添います。営業力を高めたい、プレゼンを成功させたいなどビジネスマンとして自信をつけたい方は、ぜひPPAのボイストレーニングプログラムに参加してみませんか。

声紋分析の体験セッションも行っております。お申し込みはコチラから。